教育界の試み

2018年8月16日更新

第Ⅱ部 これからの公教育

第七章 教育と政治―公教育の中立性 中立な教育内容―

 国民の意志は多様かつ可変である。その多様な諸意志が平和的に共存する場合には、あえてその統一を図る必要はない。しかし、国家として一つの意志をもつ必要がある場合には、政治的な手段によって一つの意志を選択し、国民全体をその意志に従わせるほかない。これが政治の任務である。教育は、その時その時の必要に応じて決定された国家としての統一意志に子どもたちを従わせることをめざすのではない。教育は、国民の意志が多様かつ可変である社会において、自律的に生きることのできる人間の形成をめざす。したがって、教育は政治に従属してはならない。この点は、従来から、公教育の中立性の原則として受け入れられてきた。しかし、「中立」という語の解釈如何によっては、この原則が教育の政治への従属を正当化してしまうことがある。以下、この点に注意して、公教育の中立性を維持するための具体的な方策を考えることにしよう。

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12/12 更新
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